年末年始に「カラマーゾフの兄弟」を読んでいた反動で、思い切り砕けた本を読みたくなって手にしたのが「完本1976年のアントニオ猪木」だった。だが、砕けているどころか、秀逸なノンフィクションだった。
テーマは、なぜ1976年、アントニオ猪木は、アリ戦を含め数試合のリアルファイトをしたのか。それに至る経緯、対戦相手の事情など、徹底した調査と分析で書き上げている。子どもの頃、テレビにかぶりついていたアリ猪木戦の背景や、プロレス業界の仕組みなど、興味津々の内容。ビール片手にワクワクしながら、読み切った。
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