朝からオフィスのクリーンナップ。掃除機をかけ、テーブルを拭く。今日は五味さんがオフィスにやってくる。元金融庁長官。この3月までお互いPwCに所属し仕事もご一緒させていただいた。私の会社もやっとのことで軌道に載り始め、ほっと一息つくことができるようになり、五味さんに連絡をしてみたところ、こちらに伺うというご返事。あわててオフィスをきれいにする。午後3時、にこやかな笑顔で五味さんが登場する。半年あまりご無沙汰をしてしまった無礼を言い訳しながら、自分の近況を話す。やがて話題は金融行政に。マクロ・プルーデンスからミクロ・プルーデンスへ。どんなに法規制を充実させても、規律や秩序の維持が実は大切。リーマンショックが起きた原因は、何か法規制を逸脱していたわけでわけではない。むしろマネーゲームの中で規律が失われていたことにこそ、大きな問題があった。規律を守らせるということの重大さ。金融行政の核心なのだろうと、思った。あっという間に時間が過ぎていった。
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