新婚時代から使っていたお箸の先端が欠けてしまった。週末しか家で食事をしないので、数週間過ぎてしまった。その間は麻布十番にある精進料理店の、いと正で頂いたお箸を使っていた。今日こそはお箸を買おうと意を決して広尾の商店街に。そこには、にほんぼん、というお箸の専門店が佇んでんでいる。店内に入って一つ一つの話をじっくり眺める。何の変哲もないお箸にも、よく見れば個性や職人さんの創意が潜んでいる。手にとっては使いやすさを確かめる。五角形のお箸の、カクカクとした感触。六角形のお箸の、軽やかさ。八角形のお箸の、なめらかさ。ちょっとした違いが、使い勝手の違いにつながる。その違いの大きさに、ちょっとビックリ。店主の説明を聞いた上で、八角形のお箸を選んだ。今度の週末から、このお箸との付き合いが始まる。
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