木曜日、久しぶりにコトブキに顔を出してみる。いつものキャベタレから始める。と、斜め向いのカウンターから視線を投げかける人がいる。誰だっけ、どこかで見た顔。そう思いながら、焼き鳥を食べ始め、そうだと合点。「あの、あそこの洋服屋さんですよね」と尋ねてみれば正解だった。
あの店で、たった一度しか服を買ったことはない。しかも、バーゲン。たった一度買った客でも記憶していることに感嘆。やっはり、プロだ。「また、よろしくお願いします」の言葉が心を打つ。また行こう、今度はバーゲンじゃなくて。そう一旦は思うものの、バーゲンはあと数日で始まるはず。心が揺らぐ。
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