水曜日、讀賣新聞にて地銀の経営統合に関する記事が掲載。私のコメントも扱って頂いた。前夜、会食した高橋記者とは違う記者によるもの。
このところ競争法について議論することが多い。私の考えは極めてシンプル。人口が減少して地域市場が縮退すると、事業者が固定費を含む事業費を回収できなくなる地域が生まれる。そうした地域で競争法を適用すること自体がおかしいというもの。したがって、競争が成立しない地域で公正取引委員会が関与することも、理に適わない。
東大の教授と話しても、競争が成り立たない地域での法制度が不在であることついては、その通りとのこと。だとしたら、どうして立法しようと、議論が進まないのか。法律の世界に不作為を感じてしまう。サイエンスの世界なら、重大な欠陥と認識して議論が進む。法律家の奮起を期待したい。